渾身のいってらっしゃい!
時速300km以上で走るレーシングカーのマフラー部分に取り付けられ、とんでもない熱と振動と衝撃を耐え抜く富士発条製バネです。
NCマシンで半分製作し、あとは職人が丹精に一つずつ心と気質をこめて微調整します。そのあとの熱処理にいたっては732℃16時間と普通のバネからするとかけはなれた、手間がかかります。
荷重調整にしましても、産みの親の職人としては、バネの基本であるプラスマイナス10%で可能なものを、一個一個試験機にかけては測定しながらプラスマイナス5%になるよう最終調整して送り出します。
もうここまで来ると親心そのものです。お得意先様からは、くれぐれも厳重にオフレコ扱いにされていますが、我子の活躍ぶりをロンドン五輪に掛け合わせて是非観てみたいものです。そして自慢したい気持ちです。
必ずやこの富士発条製バネをとりつけた、マシンがレースにおいて好結果が残せます事を、心からお祈りいたしております。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
by wiretec
| 2012-08-07 10:05
| 仙人技