カテゴリ:御神器レシピ( 2 )

仄熱い金床の上から

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久しぶりに鍛冶屋さんです。先の平たいヤットコを製作中です。
こんなバーナーで出来る訳ない!やっぱコークス焚かんとねーってな訳なんですが、ウチはバネ屋なんでそこまで設備してもたま~にしか使わないしね。
ネット検索したら、みんな自作コークス炉を作ってる人多いのにビックリです。非常に勉強になることばっかり。
てなわけで、富士発条ではバーナーですわ。それもその辺で売ってるやつ。熱量が全然足らないのは当然ですね。なかなかオレンジ色になってきません。が、無駄な時間を費やしてじっと我慢で熱が伝わるのを待ちます。
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ちゃんと立派な金床だけはあるんです。まぁお決まりですが叩きます。コークスでバッチリ熱が入っていれば火花が散る瞬間ですがいっこうにそんな感じはありません。
あの火花が散るのが男の仕事ってな雰囲気で気合が入るんですけど・・・
結局、スグ金床にも熱を吸い取られて冷めてしまいます。
それでも最後ではバッチリ完成した画像をお見せするはずだったのですが、無念にも首のところから折れてしまいました。やっぱり安価なものはダメですねって自分の技術の無さにガッカリです。
あまりこの技たるものは何かという、ブログの主旨にそぐわなかったかもです。
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さてこちらは同じ安価メーカーですが完製品の上げ箸です。素人目に見れば、見事なほどの変貌をとげてますね。プロの世界ではごく当たり前のツールなのでが・・・
流れるようなSカーヴの連続に職人の身も心も踊ります。
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早く使っているところを見たい気分にかられますが、微妙なフィーリングとかブランド物と違うとかで一切使わない族もおるのですわ。
せっかく命が吹き込まれたヤットコなのにそれでは可哀想なかぎりですね。
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by wiretec | 2013-05-29 16:59 | 御神器レシピ

やとぎ (これでバネが巻けるんですよ!)

d0248641_11472314.jpg またもや“報連相”不良のため、「やとぎ」の最初の鉄棒を研磨して曲げてバリをとる段階が照会できませんでした。

またまた次回送りですみません。本当に見せたくないわけではなく、人間関係(笑)だけの話なんです。

今回は線径5mmくらいで、D/d 20倍くらいまで巻けるものを作ります。

ではまず、芯金に当たる部分を、材料の鉄棒3分の1くらい平らに削り込みます。平らと言いましても、画像でも解るとおり微妙な丸みがもたせてあり、言葉では非常に説明のしにくいところです。長さも後で曲げの大きさを予測して削ります。
d0248641_11473799.jpg この前の脱線巻きでも「やとぎ」がでてきましたが、まずは生の鉄棒を曲げるわけです。

一度に曲げるわけではなく、何箇所かに分けて少しずつ曲げていきます。
なんだかんだでここが技術のいるところですね。m(__)m

最終完成までこの「やとぎ」には焼き入れなどはしません。まず芯金を傷つけてしまうことが一番怖いことなので、柔らかいままで製作します。

材料に対しても同じことで傷をつけることは御法度なのです。
d0248641_11475368.jpg 次に材料の通り道となるガイド役の爪の取り付けにかかります。本体と同じくらいの太さの、ごく普通のボルトを使います。

本体と溶着させる場所を安定させるため、少し削ってやります。
d0248641_11481659.jpg では溶着に入る前に本体と直角に固定します。このときに活躍するのが画像の工具です。

これを見てすぐ名前の言える方は、相当の工具マニアとお見受けします。
バイスグリップ、ロッキングプライヤ、グリッププライヤ、バイスプライヤなどと申しまして、どなたが発明されたのかかなり昔から存在するようです。

やとぎ棒とボルトの頭の隙間は、これで製作するバネの最大線径+アルファといったところです。この隙間を広くされる熟練者がおられますが、あまりお勧めできません。
d0248641_11482918.jpg テコの原理を何箇所も散りばめられて、作られています。家庭でも一本持っていても損はないと思います。

挟む力を自由に調節でき、外すときはワンタッチと非常に優れモノです。
d0248641_1148477.jpg ではここから爪であるボルトの取り付けです。もちろんアーク溶接ですが、我々はプロではないので慎重に注意が必要です。

表と裏でそれぞれ2か所ずつ計4か所溶接します。
d0248641_1149762.jpg 申し訳ありませんが、あまりジロジロ見ないでください。くれぐれもプロではないので、奇麗に溶接できるのは稀なんです。要するにとれなければよいレベルのものです。

しかしプロの溶接って、さざ波のような表面で本当に美しく、均一なんですよね。
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 4か所の溶接が終わりました。まぁ素人なりにはこんなもんです。

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 溶接部にヤスリをかけ仕上げ段階に入ります。
画像の4種類のヤスリを使いますが、特にこれでないといけないというものはありません。
特に材料の通る場所は念入りにファイルします。ボルトの頭なども面取りをしています。

d0248641_13432239.jpg 最終的には芯金の当たる場所も含めて全体に仕上げます。
d0248641_1343345.jpg 完成です。手持ち部分にエスロン管を装着して高級感?製品感?が増しました。

この2本が実際に使いやすいかどうかは、まだ解りません。結局、一番製作段階で難しいのは最初の見逃した、鉄棒の曲げのところですね。本当に公開出来なくてすみません。

なんだかんだ申しましても、本当はバネ巻き仙人も技術を隠したいのかもしれません。(笑)
こちらもなんとかして、仙人技を盗むべく精進したいと思っています。

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by wiretec | 2011-08-30 11:46 | 御神器レシピ


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