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やとぎ (これでバネが巻けるんですよ!)

またまた次回送りですみません。本当に見せたくないわけではなく、人間関係(笑)だけの話なんです。
今回は線径5mmくらいで、D/d 20倍くらいまで巻けるものを作ります。
ではまず、芯金に当たる部分を、材料の鉄棒3分の1くらい平らに削り込みます。平らと言いましても、画像でも解るとおり微妙な丸みがもたせてあり、言葉では非常に説明のしにくいところです。長さも後で曲げの大きさを予測して削ります。

一度に曲げるわけではなく、何箇所かに分けて少しずつ曲げていきます。
なんだかんだでここが技術のいるところですね。m(__)m
最終完成までこの「やとぎ」には焼き入れなどはしません。まず芯金を傷つけてしまうことが一番怖いことなので、柔らかいままで製作します。
材料に対しても同じことで傷をつけることは御法度なのです。

本体と溶着させる場所を安定させるため、少し削ってやります。

これを見てすぐ名前の言える方は、相当の工具マニアとお見受けします。
バイスグリップ、ロッキングプライヤ、グリッププライヤ、バイスプライヤなどと申しまして、どなたが発明されたのかかなり昔から存在するようです。
やとぎ棒とボルトの頭の隙間は、これで製作するバネの最大線径+アルファといったところです。この隙間を広くされる熟練者がおられますが、あまりお勧めできません。

挟む力を自由に調節でき、外すときはワンタッチと非常に優れモノです。

表と裏でそれぞれ2か所ずつ計4か所溶接します。

しかしプロの溶接って、さざ波のような表面で本当に美しく、均一なんですよね。




4か所の溶接が終わりました。まぁ素人なりにはこんなもんです。


溶接部にヤスリをかけ仕上げ段階に入ります。
画像の4種類のヤスリを使いますが、特にこれでないといけないというものはありません。
特に材料の通る場所は念入りにファイルします。ボルトの頭なども面取りをしています。


この2本が実際に使いやすいかどうかは、まだ解りません。結局、一番製作段階で難しいのは最初の見逃した、鉄棒の曲げのところですね。本当に公開出来なくてすみません。
なんだかんだ申しましても、本当はバネ巻き仙人も技術を隠したいのかもしれません。(笑)
こちらもなんとかして、仙人技を盗むべく精進したいと思っています。
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by wiretec
| 2011-08-30 11:46
| 御神器レシピ
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